事務所の生い立ち

黒田法律特許事務所の生い立ちと現在

黒田法律特許事務所は、所長の弁護士・弁理士黒田英文が１９７２年４月に開設しました。

黒田英文は独立開業前から弁護士として特許訴訟などの知的財産分野に携わっていましたが、これからは知的財産権が重視される社会が来るものと考え、弁理士登録をした上で独立開業しました。

現在でこそ知的財産権を専門分野とする弁護士が増えてきていますが、当時は知的財産権に着目する弁護士・法律事務所がまだまだ少なかったので、知的財産権を主要分野とする弁護士・法律事務所だとアピールするためには、弁理士資格も持ち、事務所名も、「法律事務所」ではなく、「法律特許事務所」とするのが望ましいと考えたためです。

事務所開設から３０年以上が経ち、世の中の知的財産への関心は、当初黒田英文が予想した以上に高まりました。
時代の流れに応じて様々な知的財産分野への対応を行ってきましたが、当初想定していた特許事件だけでなく、ブランド・マーケッティングが発展すれば商標権、情報社会化が進めば著作権、企業間競争が激しくなれば不正競争防止法、というように、知的財産分野がカバーするべき領域は広がっていき、今では、企業も個人も、経済活動をする以上は否応なく知的財産権の問題に直面する時代になっています。

その一方で、長い間には知的財産分野以外の多種多様な分野の事件を取り扱ってきました。
長く法律事務所として活動してきますと様々な依頼も受けますし、現実問題として、知的財産関連案件でおつき合いを始めた企業や、顧問先になって下さった企業であっても、それらの方々のニーズは知的財産関連の事柄だけではありませんので、必然的に企業が直面する様々な法律問題への対応が必要になります。

そのため、現在の黒田法律特許事務所は、知的財産分野を一方の柱、企業が直面する様々な法律問題への対応をもう一方の柱として活動しています。具体的な取扱分野についてはこちらをご覧下さい。

近時、専門分野への特化を理念として掲げる法律事務所も出てきていますが、黒田法律特許事務所としては、特に顧問契約を締結して頂くなどして長期的におつき合いを続ける上では、過度の専門分野への特化よりも専門分野プラス一般的案件への対応という形が望ましいと考え、今後もこのような業務態様での活動を続けていきます。

もっとも、専門分野への特化を理念とすることも間違いだと考えるわけではありませんし、また、そのような理念の法律事務所も実際にはより一般的な案件を一切扱わないわけでもないと思います。したがって、上記の考え方は、どちらが理念として優れているという話ではなく、単に専門分野以外の案件を取り扱うことに積極的か消極的かというだけの話だとお考え下さい。